東京五輪より良好な北京の大気
北京五輪開幕直前ということで、言及されることの多い、北京の大気汚染について、信頼できるソースはないだろうか、と探してみた。マスコミに載る情報は、印象論ばかりなので。すると、中西準子氏が「オリンピックと大気汚染」というエントリで既に書かれていた。
二酸化硫黄について、現在の東京を「1」として、整理すると、
東京(現在)=1 東京(1964年)=15 北京(現在)=10
になりますね。ですから、「今の北京は東京より10倍、二酸化硫黄が多い大気汚染が酷い状態」とも表現できまうし、「東京五輪の時は、今より15倍も濃い、二酸化硫黄濃度の大気の中で、マラソンを行い、円谷幸吉が銅メダルを獲得した」とも表現できます。また、二酸化窒素濃度について、最後の一文は、ちょっとタイプミスがあるようです。
中西準子氏は、印象論に陥らないための、重要な指摘をされています。
心に留めておきたいことです。また一方で、定量的な解析がまだうまくできていない領域については、別の視点での注意が必要でしょう。地球温暖化とかBackcountry での奇妙な方々の存在を目にするにつけ、ですが。
東京オリンピックの時の大気汚染の状況
「北京オリンピックと大気汚染」という三菱総研の竹末直樹さんの記事があった。
http://www.mri.co.jp/COLUMN/ECO/TAKESUE/2008/0428TN.html
今の北京市の状況は、今の東京と比べて二酸化硫黄は約10倍、NOxはほぼ同じかやや高い程度、オリンピックの開かれた時(1964年)の東京は、今の北京と比べ、二酸化硫黄が1.5倍程度と書かれていた。つまり、東京オリンピックの時の方が高かったことが分かる。
もっと詳しい資料があって、下のURLでは、経年的な値が掲載されている。
http://www.china-epc.cn/japan/beijing/beijing_03.htm
国立環境研究所の田村憲治さんの「中国における大気汚染による健康影響」というスライド資料もあった。1964年頃の東京の二酸化硫黄の濃度は0.05ppm程度、今の北京が0.04から0.03ppm程度。二酸化窒素の濃度はあまり変わらない。
二酸化硫黄について、現在の東京を「1」として、整理すると、
東京(現在)=1 東京(1964年)=15 北京(現在)=10
になりますね。ですから、「今の北京は東京より10倍、二酸化硫黄が多い大気汚染が酷い状態」とも表現できまうし、「東京五輪の時は、今より15倍も濃い、二酸化硫黄濃度の大気の中で、マラソンを行い、円谷幸吉が銅メダルを獲得した」とも表現できます。また、二酸化窒素濃度について、最後の一文は、ちょっとタイプミスがあるようです。
中西準子氏は、印象論に陥らないための、重要な指摘をされています。
何か基準になる数字は、必ず覚えて、常にそれと比較するというようにした方がいい、これが私の考え方だ。
心に留めておきたいことです。また一方で、定量的な解析がまだうまくできていない領域については、別の視点での注意が必要でしょう。地球温暖化とかBackcountry での奇妙な方々の存在を目にするにつけ、ですが。
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